ある日の彼女との別れ際。妙に機嫌が悪いんですよ。こんな時はねえ、何というか胸がキュッというというか・・・ああ、嫌だ嫌だ!
話しかけてもずーっと車の窓から流れる景色を見たまんまで世界の車窓から。彼女には中世ヨーロッパの遺跡でも見えているのだろうか?一向にこちらを向いてくれない、笑っちゃうくらいに。
ついさっきまで楽しく話してたのに何でよ?
私の頭の中はぐるぐる渦巻いています。
当時彼女とは、付き合って半年ほどで遠距離だったんです。
「・・・そうか。次会う時までバイバイするのがイヤなんだな。」 (実は違うんだけどね)
と、私。実際そういうこともありましたし。
「また来週なぁ。楽しみにしてるよー!」去り際に手を振るものの、彼女は一度も振り返ることなく、そのままファミマに、みょーんと吸い込まれていきました。
妙なざわざわ感、何これ。激しい胸騒ぎを覚えつつ、帰路に着いた途端、さっきまでのノンバーバルノーコミュニケーションから急転直下の展開で、彼女からの疑惑の、そして怨恨のLINEが次から次へと舞い込んでくる訳ですよ。
「他に女がいるんでしょ? 分かってるんだから。」
「もう私に飽きたんでしょ? サヨナラ。」
「まだマッチングやってたんだ。早く言ってくれればよかったのに。」などなど・・・
運転中ですよ、こっちは。高速SAにてLINEを確認するも、全く身に覚えがないことで何のことやらさっぱり分からない。彼女に連絡取ろうにも・・・そりゃ出る訳ありませんわね、奥さん。だって激怒してんですもの。。。
ただこっちも全く身に覚えがないもんで、段々と腹が立ってきます。他に女もいなければ、飽きてもいない。マッチングなんかとうの昔にやめとるわい!(怒)
お互い怒りがある状態で話し合っても、余計にこじれそうだったので連絡を再び取ることができたのが1〜2日後だったと思います。でも、彼女の疑惑の眼差しは依然としてその強さを保っており、「マッチングやっとるやろ!」の一点張り。何を根拠にこんなに強気に突っかかってくるんだよと思っていた矢先、鬼の首を取ったかのように、
「あの時(ドトールでお茶飲んでた時です)、pairsいじってたやん!」
「ぺあーず?これやろ?」↓
「入れてへんやん、そんなの・・・。」ドトールでいた時は確か、+styleのネットワークカメラで遠く離れた自宅にいる親父の様子を確認していたはず。そのアプリがこちらです。
「俺ね、その時ねカメラで実家の親父の安否確認してたの。そのアプリのアイコンとpairsのアイコンと勘違いしてるのではないかね?」
ここぞとばかりスクショを取って送り、上のアイコンを見せ、「さぁどうだ?」・・・しばらく時間がかかりましたが、あんな搾り出すようなねっとりとした、なおかつか細い「ごめんなさい。」は初めて聞きましたねえ。
長くなりましたがこの時に思ったのは、自分だけが見ているつもりでも結構スマホの画面って見られているものなのだなぁということ。ネットバンキングやサイトのログインパスワードなど、今まで何も意識せずに打ち込んだりしていましたが、十分気をつけないといけませんねー。
壁に耳あり障子に目あり。いい学びになりました。
まっさら。
コメント